キリムの店*キリムアートアトリエ |
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fc108 バイブルト・キリム |
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アナトリアを代表する祈祷用キリムの名産地、エルズルムの左隣に位置するバイブルト。 知名度の高さは別にして、エルズルムとほぼ互角のプレミアが付与される高価なキリム。 エルズルムではブラウンやにごりのあるしっかりとした経糸、バイブルトではやや細めの白(生成り)色のウールを経糸を使う傾向にあり、バイブルトの方が薄手でしなやか、特に、大判キリムでは、バイブルトの方の評価が高い事は珍しくありません。 そのバイブルト、本国では正当(以上)に評価されているものの、諸外国では「エルズルム」のメームバリューに敵うわけもなく、ましてや4m近いサイズにもなれば買い手も二の足を踏むこ事から、玄人向けと成らざるを得ない所以。 デザイン上の特徴は、バイブルト独特のフォーム。 細く紡いだ糸を使い、薄手に仕上げられる特徴を生かして、定番のメダリオン模様ではなく、写実的で細やかなデザイン描写が見られます。 こちらは美しいアプリコット色ボーダーと箱状のフィールドデザインの絶妙な配置が魅力。 一般的にはキリムの外周にボーダーとして置かれる、流水模様が施されたブラウンが内側に置かれ、フィールドを十二個の窓(箪笥)に仕切る役目を果たしています。 その窓の中にもこの地方で好んで使用される模様を織り込んだ小さな窓(箪笥) があり、それぞれに色柄が違い変化に富んだ表情です。 特に、コチニールのローズレッドは、まさにバイブルト。 発色の良い青色や緑とのコンビネーション、そして、茜由来の赤や黄色等が散りばめられた豊かな色彩は独特のもの。 ブラウンの中の羊の角模様の入ったジグザク模様は、画像では白く見えますが、葉から染めた薄い緑色、窓等にはインディゴ由来の濃い目の緑も使われている事から、意識してこの色合いに染めたのでしょう。 模様や色彩の変化に対応する手間暇もさることながら、この柔軟性に富んだウールを使い、多用したスリットにも係わらずこのように良好な状態で現存している事に感心を覚えます。 直し込んだキリムではない事をお伝えする為に、下端の房はオリジナルの不揃いのままに残してあります。 |
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