キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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fg31 レイハンル・キリム

産地 レイハンル REYHANLI KILIM
年代 1850〜1860年頃
大きさ 302*159cm
価格 100,000円


非常に古いレイハンルのフラグメント、かなり損傷はありますが、両方のカナットが揃い、原形を留めています。
もし時間があるなら、一枚ずつキャンバス地に縫いつけて保存しておきたい貴重なキリム。
付着している黒ずみから、キリムの上でランプ等の灯りを使っていたか、暖炉が近くにあったものと推察され、これはごく普通に室内に敷かれていた事になります。
贅沢というか、この半端ではない程薄く密に織られたキリムを惜しげもなく使った文化・慣習には恐れ入ります。
その極薄さ故に、ボーダーのベレケット模様はギザギサが鋭角に現れ、細身のとても繊細な感じ、機械的に同じ模様を織り込んでいるのとは違い、一つずつ表情があって、存在感のある古いキリム独特の味が滲み出ています。

白っぽく見える背面は、黄金色のウールと白いコットンのミックスで、両方の良いところが出ています。
古いレイハンルにお馴染みのフィールドライン上下のボーターへのはみ出し方も半場ではなく、完全に端まで突き出ています。
色彩の基本は色むらの発生しない濃厚色、やむを得ないものはさておき、出来る限り色むらの発生しない色に染める手法が取られています。
ムラの出やすい緑色は、これだけ強い色ですから黄色をベースに使っているのでしょうが、どの様な方法で染めたのか、少し濁りのある濃い色合いに上手く調合されています。
黄色もかなり濃厚な黄金色、通例、もっと浅い明るい色です。
メインのフィールドは、レイハンルが最も得意とするコチニール由来の少し紫味のある濃い赤色。
たぶん、この年代の物は混じり気のないコチニールです。
そして、同じコチニールを酸性の触媒を使って染めたオレンジっぽい色合いを使い、かなり激しい色むらが施されると共に、この色自体にも濃淡があり、糸の太さを変えたりして変化を楽しんでいるよう。
この色むらの接写画像中、櫛模様の縁取りの黒っぽく見える所は緑色の色むらです。

隙間を埋める密な模様配置といい、惜しみない労力がつぎ込まれた事は容易に察せられます。
このチフカナットのキリムは、両方の特徴が似通っているものの、小さな模様に多少の差異が見られるので、もしかすると姉妹の作品かもしれません。
いずれにしても、このような職人顔負けの極薄キリムが一般の家庭でも制作されていた事になります。
昔の人達は何と卓越した技術を持っていたのでしょう。

一部に残る化繊の縫合糸は、これを買い取った当時からのもの。
未修理のフラグメントですから、大きい分、それなりにボロボロ感はあります。



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