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fg32 ホタムシ・キリム |
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このとても古いホタムは、上端にボーダーがないため、正確なオリジナルのサイズは不明です。 ただ、もしこれが三つのメダリオンであったとしたら、この二倍くらいの長さが必要になりますから、それは考え難いでしょう。 となると、現状はかなりオリジナルの大きさに近い事になります。 その特徴は、非常に濃厚な天然色、背面が黒という事もあってそれに負けないよう、フィールドには限りなく強い色を用いています。 反面、黒糸は経年と共に酸化により朽ちてしまうので、そのまま使い続けるとそこから損傷が広がります。 その為、頻繁に使われた中心部付近が痛むのは致し方のない話。 それでも酸化を早める水分の影響を受けなかった部分は、150年たってもびくともしません。 但し、このホタムシでは、黒の一部に濃いなすび色や茶色が入り交じっているのが興味的。 シブリヒサルではコントラストの効いた白のエリベリンデが常用されますが、これには無く、全てに彩色が施され、際立つ白地のボーダーのつがいの鳥模様は、存在感があると共に美しい装飾性も兼ね備えています。 チフカナットでは無く一枚物のキリムなので、バランスが良いのも自慢。 また、接写画像からも感じられるように、このホタムシは割と大らか感じの牧歌的タイプです。 エリベリンデは部位毎に形を調整、突拍子のないジジム、激しい色むらといい、形式に囚われない遊牧民系の特質がよく現れています。 年代事に異なった色合いを見せる緑は、ここで異次元の美しさを見せてくれます。 単に黄色がチラホラと雑ざっているのではなく、濃淡のある緑の中に黄色が激しく入り交じっています。 同じく古い時代の証拠でもあるなすび色は、濃淡が施され、赤はほんのり朱の入った古い色ですし、青・アプリコットとも申し分ありません これら天然色も、この気の遠くなるような年月によって幾分かは退色しています。 背面を見ると全色とも当時の面影そのまま。(最後の画像が裏面です。) 退色し難い赤色は余り変わりがありませんが、アプリコットは断然強烈になり、青・なすび色とも濃く、緑はより色むらが強く感じられます。 このまま所持していても自然にほつれる状況ではありませんが、出来る事なら大きな当て布をして保存することが望ましいです。 所々、先々代のオーナーが加えた赤い糸が残っています。 |
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