キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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M011 アイドゥン・キリム

産地 アイドゥン AYDIN KILIM
年代 1925年頃
大きさ 167*123p
価格 ご売約済み ありがとうございます


アイドゥンのお祈り用キリム。
アイドゥン地方(県)で有名な祈祷用キリムと言えば、真ん中に生命の木を置いたチネを思い起こしますが、これは全く違うデザイン。
アイドゥンというより、むしろ、エシュメに似ているとさえ感じられ、実際、アイドゥン市よりも東、エシュメのあるウシャク県近く、ナジッリ方面で織られたものでしょう。
この辺りは古くから様々な遊牧民が住み着いたエリアの一つ。
その特徴は、とにかく色彩豊か、アイドゥンらしい小さな模様で隙間を埋める手法を徹底しています。
外周ぐるりを取り囲む白地のボーダーには、多彩な狼の口に色とりどりの櫛模様、ここだけを見るとチネの華麗な装飾を思い起こします。
普段、キリムの両端に櫛模様を入れるのは、ランナーの様なボーダーを省略する時ですし、白い背面には強い色合い、この様な華々しい色彩は好まれません。
しかし、これはそういった慣習を逆手に取った発想等を見ると、遊牧民系の人達かその末裔の娘さんが、応分の気合いを入れて織り上げた物のように感じます。
因みに、上下に置かれた黒い背面のボーダーは、キリムの色調を引き締める役割も兼ねています。
そして複雑に色むらの見られる二番目のボーダーは、むしろフィールドに近い存在として、中央の狭いフィールドと併せて彩られ、配置されたもの。
肝心の赤いフィールドはより一層華々しい印象になり、まるで、夜空に煌めく星を表現しているかの様、凛と澄ました表情の中に、小さく自己主張しないミフラブの三角を据えています。
こうして、随所に独自の味わいを醸し出しながら、一枚のキリムとしても見事な作品に仕上がっているのは、脈絡と受け継がれてきた伝統の成せるわざ。
中間色が多く、柔らかい色なので少しフォーカスが緩く見えますが、実物はもう少しメリハリした感じです。
また、このアイドゥンの青色は化学染料です。
初期の化学染料である青紫色は、100年位前のキリムにも普通に見られるので、これに使われていても何ら不思議ではありません。
しかし、葉からの黄緑、インディゴ由来の緑がある割に、どうしてインディゴの青ではなく、化学染料の青を使う必要があったのでしょう?
この青を良く見ると、赤色とミックスして使われているようなので、それが理由の一つかもしれません。
古いアイドゥンのキリムらしく、肌触りの良い柔らかいウールは、にぶい艶があり、ほのかにピンクっぽい赤色は、色むらも美しいアイドゥンに特有のものです。




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